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体験談 1. 大阪府和泉市 29歳女性 販売員 (10セッションレポート)

第2セッション 2月24日(火) 晴れ

今日は、まず始めに前回撮影した写真を見ることから始まりました。セッション前後を見比べてみると、両膝の内に回転しているのが少し緩み始めてきたことと、背骨のギュッと押しつまってる感じが少し伸びて、背骨のひとつひとつに空間ができた感じに変わってきていることが分かりました。それは、私のような素人の目から見ても何となく分かるような変化でした。

第2セッションはおもに足の調整でした。『 足に対して何か日頃感じていることはありますか?』 との岡田さんからの問いかけに、『 そうですね~、普段から少し疲れるとスグに膝から下がむくんで痛みを感じ易いこともありますし、朝起きたらかかとが痛くて歩けない時があったり、毎月の月経時には左臀部から左もも側面にかけての重い鈍痛に悩まされて困っています。それに・・・etc. 』 と、あらためて言葉にしてみると言い尽くせないほど、自分の足にたくさんの問題を感じていることに気づき、驚いてしまいました。

そして、セッションが始まりました。まずは右足から。岡田さんが足首の辺りに働きかけながら、『 足首全体に組織が巻き付いていて、身体に対して少し大きい感じですね。それに対してかかとは小さい。』 とおっしゃいました。足首、すね、膝、太ももへと進み、右足が終わり、いったんテーブルから降りて歩いてみることになりました。歩きながら私は思わず笑ってしまいました。 “ なんて左右の歩き方、足の運び方に違いがあるの?” と。右足はキレイに伸び、スムーズに動くのに対し、まだワークを受けていない左足は、何だか重くてフラフラしている。岡田さんは、それを見て、うなづくと、『 そう、骨には何の変化も与えていなくても、柔組織に少し働きかけると、そういうことが起きます。いかに身体と柔組織との関わりが大切かと言うことを示していますよね。』 というふうなことを答えられました。(もう少し違う風におっしゃったかもしれませんが・・・)

それから、左足のワークへと移ってゆきました。今回のセッションで、私は終始イライラにも似たムズムズ感を感じていました。それが、岡田さんにも手から伝わってしまっていたようで、『 大丈夫ですか?ワークは続けられそうですか?休止することもできますが。』 と問いかけられましたが、“ せっかく10セッション受けようと決意したんだから、その過程でたとえ自分にしんどくて辛いと感じることがあっても乗り越えて、受け入れなきゃ!” と思いなおし、『 いえ、続けてください。』 と告げました。

なんとか両足のワークを乗り越え、首と背中の調整が始まりました。もう足には触れていないのに、両足の中にモゾモゾと静かに動いているような感覚を憶えました。『 私たち施術者の手を離れた後にも、〇〇さんの身体の内側で、変化は起こり続けるのですよ。』 と言っていた岡田さんの言葉の意味が、このとき少し分かったような気がしました。

そして、写真撮影が終わり、無事に第2セッションが終了しました。 “ さぁ、帰ろう!” とドアを開けようとすると、『 これから、どこかへお出かけですか? 新しい足で。』 と岡田さんが言ったので笑ってしまいましたが、“ 確かに 「新しい足」 だなあ。” としみじみと感じてしまいました。

 

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第3セッション 3月5日(金) 晴れ

第3セッションでは、おもに身体の両サイドへの働きかけを受けました。今回は月経前であまり体調がすぐれなかったのですが、セッション中は特に痛みや不快感を感じることも無く、やわらかい木漏れ日の下でうたた寝しているような、すごくリラックスした状態で時間が過ぎてゆきました。セッション後には岡田さんから10セッションシリーズの各セッションが持つ役割の説明があり、今回受けた第3セッションまでで、おもに身体の表面の筋膜の調整が終了したということがわかりました。

最近、身体の左側に痛みや痺れがあることに違和感を感じるようになっているのですが、それは前よりひどくなったというのではなく、“自分の身体に生じている感覚に、より敏感になってきている” からなのだと思います。次の第4セッションからは、これまでよりも深い部分へのアプローチに入ってゆくということなので、多少の不安もありますが、少しずつ変化してゆく自分の身体と心が、残りのセッションでどうなっていくのか期待しています。

 

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第4セッション 3月16日(火) 晴れ

この第4セッションで私は、生まれて初めてとも言えるほどの興味深い体験をすることになりました。今回は主に足首、両足の内側面、股関節、骨盤などへの調整を受け、その間何度も足全体の深い部分からムズムズとうずくような、我慢できずに逃げ出したいんだけど、でも受け入れたいような妙な感覚がやってきたのです。ワークはまるで粘土をこねて精巧なオブジェを作り出すかのように、丁寧に慎重に進められてゆきました。それを受けながら、私は “いいんだよ、そんなに力まなくたっていいんだよ。そんなに頑張って肩肘はって生きなくてもいいんだよ。” と自分の深い部分から語りかけられているように感じ、気がつくと、目から涙が静かにとめどなく流れていました。

また、今回のセッションでは、岡田さんのアプローチと共に指示に沿って自分で足首や膝などをを少しづつゆっくり動かすという工程があり、その中でも、骨盤の底のあたりへの調整を受けたときに、尾骨を前方に向かってゆっくりと丸めてゆくという動作があったのですが、その動作をすることに自分でもよく分からないほどの葛藤があり、押入れに逃げ込んで何かを恐れているような感覚に襲われ、調整に対して身体が無意識に抵抗してるのが自分でもよくわかりました。しかし調整が進んでゆくにつれ、その感覚が徐々に和らいでゆき、同時に身体の緊張も解けはじめ、長い間かけて自分の身体にまとってしまっていた分厚い歪んだプロテクターがゆっくりと剥がされてゆくのが実感できました。

岡田さんは、『第4セッションで、身体的にも精神的にもあなたほど大きな反応を示した人を、私はあまり知りません。』 などとコメントされていましたが、前回のセッションが私にとって 【静】 であるとすれば、今回のセッションはまさに 【動】 であると言えるほど衝撃的なものであったし、物心ついてから今日まで固執し続けていた自分の狭い人生観やさまざまなトラウマから解放され、まるで29年間こもり続けた洞窟から手を引かれ外に導かれたような大きなショックと感動がありました。

実はそれから数日経った今もなお、身体の変化が続いており、まず両足の内部がときおり深い部分でもぞもぞと動いて形を変えていっているような感覚があります。また、歩いているときや立っているときなのですが、今までは割と足の外側に力がかかっていた感じだったのが、現在は骨盤の真ん中あたりから両足の中心を通リ抜けて、足の裏全体で身体を支えているような感覚に変わっているのです!これは非常におもしろい感覚なので、次のセッションまでの間この変化を味わい楽しみたいと思っています。

 

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第5セッション 3月23日(火) 晴れ

前回からの、重力が骨盤から両足の中心を抜けて足の裏全体に伝わってゆく感覚を持ったまま、今回のセッションがやってきました。ボディーリーディングの後、そのことについて話すと、岡田さんは第4セッション後の写真を示しながら、『骨盤と地面とのつながりがだいぶ良くなっていますね。でも骨盤から上へはまだうまくつながって行かないので、これからそちらをつくっていきましょう。』 と言われました。“言われてみればそんな感じもするかな?” と写真を見ながら、私はある事実に気づいてしまいました。セッションが進むごとに徐々に肌が白くなっているように見えるのです。岡田さん曰く、肌の変化は誰にでも起こることで、体重が減る方もいる、とのこと。(私も実は今で2キロほど落ちています・・・)

第5セッションでは、あおむけでまず胸(肋骨とか肩甲骨まわり)の調整を受けました。これは本当に鳥肌が立つほどの気持ちよさで、以前からそこにとどまり続けていた鉄のプレートのような塊がゆっくりと溶けてゆくような感覚がありました。次に、『これからお腹の方に下りていきますね。』 と言われ、“え?お腹?くすぐったくないのかな?” と心配になりましたが、笑ってしまうような感覚は一切やってこず、なんとも例えにくいのですが、それは実際に内臓を触られているような今まで味わったことのない妙な感じでした。(お通じがよくなりそう。) その後、少し腕の調整を受けてから一端テーブルから降りて歩いてみると、いつも肩と腕に入ってた力が抜け、心なしか女らしく歩けているように思えました。また呼吸をしてみると、セッション前にはあまり吸い込むことのできなかった右のお腹にもたくさん息が入るようになっていました。というか、左より多く入るように感じてびっくりしました。最後にベンチワークという、椅子に座って受けるワークをうけて第5セッションは終了しました。

 

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第6セッション 4月9日(金) 晴れ

今日の私のコンディションは最悪でした。まず重い月経痛に悩まされ、それが落ち着いた頃にひどい細菌性腸炎に見舞われて一週間かかって回復したのですが、病のストレスとして身体のあらゆる組織がこわばってしまい、肩こり・腰痛・筋肉痛などに悩まされた状態のまま今回のセッションに臨むことになってしまいました。そして前回のセッションから2週間以上も経ってしまったせいもあってか、今までのセッションで築いた軌道を身体が忘れかけているような気がしてなりませんでした。岡田さんの方も、私があまり詳しく話さずとも様子を見ればなんらかのアクシデントがあったことを感じ取ったようで、いつものように少し[歩き]を見てすぐにセッションを始められました。

第6セッションは、ほとんどがうつぶせのままで進められてゆきました。ふくらはぎ→膝裏→腿の裏→尾骨の周辺→お尻の筋肉→背腰→背→肩甲骨と、身体の後面の滞りを一部分一部分、非常に丁寧に残すところなくほどいてゆかれる感じでした。セッションが進むにつれ呼吸の深さがどんどん変化してゆきました。吸い込んだ息が背中いっぱいに広がっていき、さらに息を吸い込むと、深く深く尾骨の奥の方まで届くようになっているのがわかりました。

セッションの途中には少し不思議でおもしろい感覚もありました。例えば、ふくらはぎにワークを受けているのに足の付け根がピリっとなったり、背中にワークを受けてるのに鼻の奥がムズムズしたり。筋膜は体中でつながっているという話は岡田さんから聞いてはいましたが、そのことを感覚を通して実感できた瞬間でした。

第6セッションが終わったとき、Rolf Line に一緒に連れてきたはずのバックペイン(背面の痛みやコリ)は、ほぼ無くなっていました。そのうちに治るだろうとは思っていたのですが、まさかこんなにスグに辛い痛みから解放されるとは思っていなかったので、ちょっとびっくりしました。そして、ストラクチャル・インテグレーションがもたらしてくれる影響に改めて感謝しました。

 

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第7セッション 4月20日(火) くもり

今回のセッションは、“ショックポイント” と呼ばれる回の一つで、10セッションの行程の中でも非常に重要な場面 だと聞いていたのですが、仕事の疲れと寝不足が溜まっていたせいか、セッションが始まってまもなく、どうにもしようがない睡魔に襲われてしまい、意識を失いかけては起きるということを繰り返していました。『 起きていようとすることにあまりにも執着しすぎると、身体にワークが浸透しにくくなることもあります。』 というような岡田さんの助言もあり、自分の身体が欲する要求に素直に従うことを決めた私は、前半の殆どを半睡眠状態で受けることになってしまいました。

数十分後には眠気も去り、完全にスッキリとしてきた頃に、口の中への働きかけが始まりました。そのワークの印象は非常に深く、普段の生活からは絶対に考えられないシチュエーションだっ たので、私は明らかに動揺を隠せませんでした。しかし、実際のタッチはたいへん注意深く丁寧で慎重なものでした。感覚としては何かへばりついたものをミシミシと剥がされていくような感覚で、多少痛みも伴いましたが、無理なく受け入れられる程度のもので心地よく感じられました。口の中のワークが終了し、顔のワークが終了した直後、口元が自然に笑った形になっているのが可笑しくて、本当に笑ってしまいました。(もともとは口角が下がっていたのでしょう。)その次に鼻腔への働きかけが始まりました。実は前日から、“鼻の穴 が広ってまうんじゃないか?”とか“痛すぎたら怖いなぁ。”などと不安を抱いていたのですが、これも想像していたよりスムーズに過ぎてゆきました。

第7セッションの全てが終了し、テーブルから立ち上がったとき、しばらく目の焦点が合わなかったのですが、これも次の変化へ向けての調整の過程だと考えて、少し様子を見ることにしました。案の定、半日くらいすると目の焦点も安定し、同時に感情も安定して、心なしか以前より自分が穏やかになった気がして、表情も柔軟に変化しやすくなったように思いました。顔や口の中なんて普段は気にも留めなかったものですが、このワークに出会って初めて、こんなにも感情を表したり、逆に感情を内側に閉じ込めたりすることに関わっているものなんだなと気づかされました。

 

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第8セッション 5月14日(金) 晴れ

第7セッションを受け終えてからの私の身体は、心身ともに非常に安定した状態を保ち続けたまま、今日を迎えました。第8セッションからは、これまでに(第1~第7までに)順番に調整してきたものをまとめるための作業にはいるということです。私の場合は、まず身体の下半分の調整を受けることになりました。これまでに念入りにワークを受けてきたにも関わらず、いまだに左足は垂直なラインに沿ってうまく力を伝達することができないままで居ました。(いかに左足のひずみが強いかという事実に自分でも気づかされました。) 『残りの2回のセッションで、より良く改善されてゆくでしょう。』 と、岡田さんが言ってくれたので気持ちがホッとしました。

最近、少しずつ自分の周りで変化が現れ始めています。例えば、職場では、同僚や上司達から、『 なんか最近、急に女っぽくなったね! 新しくいい人でも出来たの?』 とか、『 ちょっと痩せたよね?服装もなんか変わったし、いい感じやん。』 などと、嬉しい声がけが増えはじめ、自分でも同様の変化を感じています。また、あれほど肩に入ってた力が今ではまったく消えていて、いつも身体がリラックスしてるように実感していますし、身体が軽くなったせいか、普段は後回しにしていたようなことでも、現在は先に済ませてしまうことの方が多くなっているように思います。それから、心理的な変化としては、感情の起伏が割と安定してきているし、以前に比べて、細かいことが気にならなくなってきました。セッションも残すところあと2回、最終ゴールでどうなるか、私の期待はさらに深まる一方です。

 

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第9セッション 10月26日(火) くもり

≪個人的な都合により長期間お休みいたしました。≫

前回の第8セッションから、1ヶ月ほど過ぎた頃から、背中の半分より上の部分、特に肩甲骨のまわりや首のうしろ、後頭部の付け根などに違和感を覚え始め、最近ではそれが強いコリや疲れとなって私を苦しめ始めていました。第9セッションはまさにその部分をあつかう回なのだと聞いたときには、“身体とはなんと正直なものなのだろう ・・・” と感心させられました。

肩甲骨のまわりに分厚く頑固に張り付いていたガムの塊のようなものは、セッションが進んでゆくにつれてまるで化学反応でも起こしたかのようにやわらかくなり、元のなめらかな筋肉に戻っていくようでした。以前ではこのようにワークのなかで起こる組織の変化をボヤ-ッとしか認識できずにいたのが、9回目を迎えてようやくよりクリアーに感じ取れるようになったようでした。

今回気づいた事として、私の場合は一定の期間を経るといつもおなじある特定の部分にコリや痛みを生じてしまうということがあり、そしてその原因は日々の生活のパターンの中にあり、どうしてもそうなる身体の使い方もしくは生き方を自分で選んでやってしまっているということがありました。

そして今までは、身体の歪みやコリや痛みなどは医者やプラクティショナーが治すものだと思っていたのですが、じつはそうでなく、自分自身が日々の生活の中でもっている癖やパターンに気づき、それらを改善して行こうと自分の身体を意識向けて見つめていくことが最も大切で、そのうえで信頼できるプラクティショナーと共にワークに取り組むことができて初めて、身体はひらき始め、そしてそこからストラクチャル・インテグレーションが目指すゴールに向かうためのプロセスが始まるのではないかと思うようになってきました。あとは第10セッションを残すのみですが、どれだけ自分自身と向きあってゆけるかで最後の完成度が違ってくるような気がしています。

 

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第10セッション 1月6日(木) くもり

この最後のセッションでは、終始今までに無かったほどのリラックスした感覚のなかで時間が過ぎてゆくという感じでした。全10回のセッションが終わって、今、私が感じている変化を箇条書きにしてみました。

他にも、細かい変化はあげればキリが無いほどですが、とにかくこのワークに出会ったことで、そして、最高に相性の良い施術者にめぐり逢えたことで、私の人生は間違いなくプラスの方向に向かい始めたようです。もう今までのような守りの態勢にはサヨナラして、これから先は自分の持つ可能性にもっともっと目を向け、耳を傾けて、新たに起こってくる変化を受け入れ、楽しみながら人生を進んでいくつもりです。ストラクチャル・インテグレーションはこれからも私にとってかけがえのないパートナーで在りつづけるでしょう。もし、友人がこのワークを受けてみたいと言ったなら、『まずは相性の良い施術者を見つけることやね。』 とアドバイスしてあげたいです。私の場合、岡田さんであったからこそ心や身体を開くことができたと思うので・・・。本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

〔10セッション分 全て原文のまま〕

たとえ、どんなに世の中が変化しても、どんなに科学やものの見方が移り変わっていったとしても、私たちの手が人間 に対してできること、そして、ストラクチャル・インテグレーションによる経験は変わることがないでしょう。

The Guild for Structural Integration